【お役立ち情報】陣痛の始まりは?痛み方と旦那さんができること

【お役立ち情報】陣痛の始まりは?痛み方と旦那さんができること

旦那さんにとって陣痛は未知のもの。陣痛が始まったとき、どのように対応すればよいのか、あるいはどのタイミングで病院へ連れて行けばよいのか分からず不安な旦那さんも多いのではないでしょうか。

まずは陣痛の基礎知識を理解したうえで、妊婦さんをしっかりサポートしてあげましょう。また、立ち会い出産はしたいものの、どのように振る舞えばよいか分からないという旦那さんもいらっしゃるでしょう。ここでは、立ち会い出産で旦那さんができることについてもあわせて紹介していきます。これを参考に陣痛から出産まで妊婦さんをしっかり支えて、夫婦の絆を深めましょう。

「マタニティフォトなんて・・・」と思っていませんか?

陣痛とは

日本産科婦人科学会によると、陣痛を以下のように定義しています。 「子宮は胎児を保持できる袋状の構造をもち、筋肉が収縮することによって内圧を上昇させる。この内圧の上昇と収縮による子宮壁の短縮が子宮頸管を開大させ、胎児を娩出する力となり、陣痛と呼ばれている」(日本産科婦人科学会「産科医としての基礎知識」) 難しいですね……もっと簡単に説明しましょう。

子宮を小さくすると、子宮の中の広さ(体積)が狭くなります。ところが、羊水や赤ちゃんの体積は減りません。そうすると、子宮の中の羊水や赤ちゃんの行き場がなくなってくるため、子宮の外へ出そうとする力が強まるのです。子宮に圧力をかけている分、痛みが起こります。このように、赤ちゃんを外に出そうとする働きが陣痛です。

予定日が近づくと前駆陣痛が起こる

出産予定日が近づくと前駆(ぜんく)陣痛が起こります。前駆陣痛とは何でしょうか?マタニティークリニック小島医院は、前駆陣痛について次のように言っています。 「1日に何回かおなかがキュッと固くなったり、時には(夜が多い)5~10分程度に規則正しくおなかが痛くなり、あたかも陣痛がおこったかのように感じることがあります。でも、しばらくたつと不規則になり、朝になるとおさまってくるもので、これを前駆陣痛といいます。」(マタニティークリニック小島医院「お産を迎えるお母さまへ」) これは出産のウォーミングアップのようなものです。前駆陣痛が起こってから2週間~1ヶ月ほどすると、分娩陣痛(本陣痛)が起こることが多いようです。 妊娠中は不規則なお腹の張りがありますが、分娩陣痛になると、それが規則的になります。前駆陣痛での規則的な痛みは、分娩陣痛と勘違いしてしまいやすいですが、分娩陣痛まではまだ時間がありますので、病院に行く必要はありません。ただ、規則的でなくても激しく痛む場合や、痛くなくても破水してしまった場合には、すぐに病院へ向かってください。

分娩陣痛は規則的な周期で起こる

陣痛はずっと痛むわけではありません。子宮が収縮して痛む期間(陣痛発作)と収縮が止まって痛くない期間(陣痛間欠)とがあります。分娩陣痛ではこの周期が規則的に起こります。 日本産科婦人科学会は、分娩陣痛の周期について次のように言っています。 「陣痛発作と間欠の時間は、分娩の進行時期によって変化する。分娩初期には陣痛発作は短く弱く(約10~20秒)陣痛間欠は長いが(約10~20分程度)、分娩の進行とともに陣痛発作は次第に長くなり(約30~90秒)陣痛間欠は短くなる(約1~2分)。」(日本産科婦人科学会「3.分娩の生理・産褥の生理」) 分娩初期の周期で陣痛が確認されたら、病院へ連れて行くタイミングです。初めての出産の場合は10分周期、2人目以降の場合は15分周期になったら病院へ連れて行きましょう。

陣痛はどんな痛み?

陣痛は生理痛のような痛みから始まり、段階を経るにしたがってだんだんと痛みが強くなってきます。次第に赤ちゃんが下がってきて、骨盤が広げられるため、腰や股関節周りが痛くなってきます。ついに赤ちゃんの頭が出てくるという瞬間の痛みは、「鼻の穴からスイカを出すような痛み」などとも形容されています。

マタニティフォト 撮影時期

立ち会い出産のとき、旦那さんができること

立ち会い出産とは、旦那さんや家族が出産の場に付き添うことであり、陣痛室から分娩室まで赤ちゃんが生まれるまで、寄り添ってサポートすることを指します。つまり、単に出産の場面に居合わせるだけでなく、入院してから妊婦さんに対して行う一連のサポートを含めて立ち会い出産なのです。旦那さんは、妊婦さんに何ができるか、出産中にどう振る舞うべきかなどについてあらかじめ考えておきましょう。何も準備をしていないと、いざというときになってアタフタしてしまいます。そんなアタフタした姿を妊婦さんに見られてしまっては頼りないと思われてしまいかねません。逆に言えば、しっかりとサポートできれば旦那さんへの信頼は厚くなることでしょう。そこで、出産時に旦那さんができることを紹介していきますので、以下を参考にしてみてください。

声をかける

まずは、がんばっている妊婦さんを励ますことが大切。「がんばれ」や「大丈夫」などと声をかけましょう。旦那さんが一緒にいるだけで心強いと考えている妊婦さんも多いようですから、そばにいて声をかけてあげるだけでも妊婦さんにとっては大きな力となるでしょう。

体をさすったりマッサージをしたりする

体に触れることで妊婦さんの不安が軽くなりますし、背中や腰をさすることで陣痛の痛みが減ります。人によって背中なのか腰なのか、お尻なのか、さすってほしいところが違います。妊婦さんの要望を聞いて、さすってほしいと言われた場所をさすってください。その際には、テニスボールやゴルフボールを使うと効果的です。体をさするために使うものですから、使用済みのものでなく新しいものを事前に準備しておきましょう。

妊婦さんが欲しくなりそうなものを準備しておく

陣痛が始まると、妊婦さんは自由に動けなくなります。妊婦さんが欲しいものをさっと渡してあげられるように準備しておきましょう。陣痛が始まると特に汗をかきやすくなるので、タオルや飲み物の準備は欠かせません。飲み物については、寝ている姿勢でも飲みやすいようにストローを用意するとよいでしょう。
さらに、出産は長時間にも及びます。初めて出産する妊婦さんの多くは、出産に12時間以上かかっています。そのため、食べ物などの用意もしておきましょう。妊婦さんは長時間痛みと戦っているので、噛んだり飲み込んだりといったように食事に使うだけの体力が残っていないこともあります。そのため、喉を通りやすいゼリーのようなものがおすすめです。また、旦那さんも長時間付き添うことになるので、妊婦さんの分だけでなく、旦那さん自身の分も忘れずに準備しておきましょう。

質問をするときは〇か×で答えられる質問にする

苦しんでいるときは、言葉を発することさえ辛いこともあるでしょう。旦那さん自身にもそんな経験があるのではないでしょうか。出産中も同じです。YESかNOで答えられる質問なら、首を振るだけで意思を伝えられます。「ゼリー食べる?」や「水を飲む?」などと聞くようにするとよいでしょう。

妊婦さんの気に障るようなことをしない

長時間痛みを感じている妊婦さんにはストレスも溜まっています。更なるストレスを感じさせるようなことはできるだけ避けてください。具体的には、妊婦さんの横でメールをしたり、ゲームをしたりしないようにしましょう。これも妊婦さんの気持ちになれば分かるはずです。一生懸命がんばっているのに、隣で旦那さんが遊んでいたら(遊んでいるように見えたら)腹が立つはずです。たとえそれが親類への報告メールだとしても注意が必要です。逐一メールをするのではなく、手短にまとめて報告して、できるだけ妊婦さんを気にかけるようにしましょう。旦那さんが一緒にいるだけで妊婦さんにとっては心強く感じるとは言っても、隣で遊んでいては意味がありません。 ときには、献身的に尽くしているのにもかかわらず、ストレスが溜まった妊婦さんから暴言を吐かれることもあるでしょう。もちろん、旦那さんにも言い分があるかもしれませんが、そこはグッとこらえて、寛容な心で受け入れてください。
要するに、妊婦さんファーストの姿勢が大切なのです。旦那さんにできることは妊婦さんのサポートです。妊婦さんがしてほしいこと、してほしくないことなど、妊婦さんの気持ちを考えて行動するようにしましょう。
ここでは、陣痛の基礎知識について、それから立ち会い出産で旦那さんができることについて紹介しました。旦那さんは、妊婦さんの痛みを代わってあげることはできませんが、そばで声をかけながらサポートをすることはできます。それは妊婦さんにとって大きな力となり、夫婦の絆を深めることにもつながります。この記事を参考に、立ち会い出産で妊婦さんをサポートしましょう。


マタニティフォト 人気プラン


スタジオネーブル 予約

ご予約はこちらから※完全予約制です。