【お役立ち情報】里帰り出産や立会い出産…さまざまな出産方法について

【お役立ち情報】里帰り出産や立会い出産…さまざまな出産方法について

里帰り出産や立ち会い出産…出産方法にはさまざまなスタイルがあります。妊娠したときにはどの出産スタイルにするか迷うのではないでしょうか。ここでは「里帰り出産」、「立ち会い出産」、「LDR」、「助産所での出産」、「自宅出産」について説明していきます。それぞれのメリットやデメリットについても紹介しますので、出産のスタイルを選ぶ際の参考にしてみてください。

旦那さんにとって陣痛は未知のもの。陣痛が始まったとき、どのように対応すればよいのか、あるいはどのタイミングで病院へ連れて行けばよいのか分からず不安な旦那さんも多いのではないでしょうか。まずは陣痛の基礎知識を理解したうえで、妊婦さんをしっかりサポートしてあげましょう。また、立ち会い出産はしたいものの、どのように振る舞えばよいか分からないという旦那さんもいらっしゃるでしょう。ここでは、立ち会い出産で旦那さんができることについてもあわせて紹介していきます。これを参考に陣痛から出産まで妊婦さんをしっかり支えて、夫婦の絆を深めましょう。

里帰り出産とは

里帰り出産とは、妊婦さんが実家に帰り、実家の近くにある病院で出産をおこなうことです。慣れ親しんだ実家で出産を迎える妊婦さんも多くいます。それでは、里帰り出産におけるメリットとデメリットについて見ていきましょう。

里帰り出産のメリット

里帰り出産の代表的なメリットを3つ紹介します。 ・身内がそばにいる安心感がある 何と言ってもこれが一番でしょう。緊急時にも病院に連れていってもらえます。いざというときに動いてくれる身内が近くにいるというのは心強いものです。さらに、母親は出産経験のある先輩です。不安が多い妊婦さんも、出産経験のある母親から「大丈夫」と一言もらえるだけで安心するでしょう。 ・産後に体を休ませることができる 妊婦さんは出産後にも胎盤などを子宮から出すために陣痛が起こったり、産道や子宮の傷から悪露と呼ばれる血液や分泌液などが出たりします。このように、出産してすぐに、出産前の状態に戻るわけではありません。出産に伴う体へのダメージを回復するためには休息やしっかりとした食事が大切になるのです。実家にいれば、家族のサポートを受けられるので、体を休ませることができます。 ・赤ちゃんのお世話に専念できる 出産後は体へのダメージが大きいことや、体力が落ちていることから、家事や育児の両立は非常に困難です。実家にいれば家族が家事をしてくれるでしょう。そのため、赤ちゃんのお世話に専念できます。

里帰り出産のデメリット

メリットだけではなく、デメリットも気になることでしょう。以下に、里帰り出産の代表的なデメリットを3つ紹介していきます。 ・手間がかかる 里帰り出産をする場合には、実家や旦那さん、旦那さんの両親に了承を得る必要があります。面倒だと感じることもあるかもしれませんが、今後の人間関係を円滑にするためにも、不満のでないようにきちんと話を通しておく必要があります。さらに、病院変更の手続きをしなければなりません。新しく通う病院でも、改めて検査をすることになります。 ・赤ちゃんのお世話に関しての意見の相違 実家の両親は孫が生まれたことを喜んで、赤ちゃんのお世話を手伝ってくれることがあります。場合によっては、嬉しい反面、あれこれ口出しされたくないと思うこともあるでしょう。しかし、実家の両親が善意でしていることを娘から否定されると、腹が立ってしまうなんてことにもなりかねません。こうした衝突を機に実家の両親と関係が悪くなってしまうこともあり得ます。 ・旦那さんと離れて暮らすことになる 里帰り出産の場合は、旦那さんと離れて暮らすことになります。旦那さんが育児に関わる機会が少なくなってしまうので、父親としての実感を持ちにくいというデメリットもあります。実家から旦那さんと暮らす自宅へ帰ったときに育児への温度差を感じることもあるでしょう。

立ち会い出産とは

立ち会い出産とは、出産の際に旦那さんが分娩室に立ち会うことです。立ち会い出産のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

立ち会い出産のメリット

以下に、立ち会い出産のメリットを4つ紹介していきます。 ・妊婦さんが安心できる 診察に来ているとはいえ、1人で病院にいるのはどこか心寂しいものです。そんな気持ちからか、出産時に旦那さんがそばにいるだけで心強いと考える妊婦さんが多くいます。 ・出産の感動を共有できる 出産を体験するのは妊婦さんのみの特権ですが、そばで励ましたり、サポートしたりすることで、出産に参加している感覚になるでしょう。無事に出産して赤ちゃんの泣き声を聞いたときの感動はこの上ないものです。妊婦さんの傍らでこうした体験をすることで、父親としての自覚が生まれやすくなります。 ・出産の大変さを共有できる 妊婦さんに付き添うことで、妊婦さんの出産時の痛さや苦しみを知れます。こうして妊婦さんの頑張りを見た旦那さんは、家事や育児を手伝い、体をいたわってあげようという気持ちになるでしょう。

立ち会い出産のデメリット

立ち会い出産にはデメリットもあります。それは産後の夫婦生活がうまくいかなくなる可能性があることです。 ・旦那さんにイライラする 出産について何も知識がないと、何をしてよいか分かりません。そうすると、ただ見ているだけになってしまうということがあります。時間を持て余した結果、「せっかくの休みなのに」や「まだ生まれないの?」といった心ない言葉をかけたり、ゲームをしたりしてしまうこともあるようです。旦那さんのこうした姿に嫌気がさしてしまうといったことにもなりかねません。 ・女性として見られなくなるかもしれない 立ち会い出産では、妊婦さんが苦しんでいる姿を見ることになります。妊婦さんとしては、これまでにない痛みを感じて、それこそ命すらかけて頑張っているわけですから、なりふり構っていられません。必死の形相で苦しんだり、叫んだりするのです。こうした姿を見た旦那さんは、ショックを受けてしまうこともあるでしょう。

LDRとは

LDRとは、陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)の略のことです。通常、陣痛が始まると陣痛室で過ごし、出産に近づくと分娩室に移動します。出産後は病室へ移動しなければなりません。陣痛の痛みが激しいときに分娩室へ歩いて移動することになります。このような妊婦さんの負担を軽減するために考えられたのが、LDRです。LDRは陣痛と分娩、産後の回復のすべてを1つの部屋でおこないます。

LDR のメリット

LDRのメリットを紹介していきます。 ・移動がないので妊婦さんへの負担が減る 通常の出産であれば、痛みの激しいときに分娩室へ移動することになります。場合によっては移動中に破水で廊下を汚してしまうこともあるでしょう。廊下を汚してしまって申し訳なく思うといったような精神的負担、それから肉体的負担を減らせるというメリットがあります。 ・自宅出産と似た感覚になる 医療機器は必要となるまで収納されているので、自宅のような感覚でリラックスできます。LDRは個室なのでプライバシーも守られますし、音楽を流すことができることもあります。 ・旦那さんや家族が立ち会いやすい 陣痛から出産後まで同じ部屋で過ごすことになるので、旦那さんや家族が立ち会いやすくなるというメリットもあります。

LDR のデメリット

メリットの多いLDRにもデメリットはあります。 ・LDRのある医療機関が少ない LDRのある医療機関が少なく、予約が埋まっているということもあります。LDRを希望するときには、あらかじめ病院を探しておいて早めに予約をしましょう。 ・料金が高いこともある 医療機関によっても異なりますが、通常の分娩にかかる料金よりも高くなることもあります。

助産所(助産院)での出産とは

産婦人科の病院ではなく、助産所で出産をするということです。助産所とは、助産師が開業した施設のことで、産婦人科の病院と同様に入院や分娩ができます。産婦人科の病院との大きな違いは、医師がいないということです。つまり、助産所では医療行為ができませんので、万が一の場合には提携している病院で医療処置をおこないます。こうしたことから助産所で出産をする妊婦さんには、健康状態に関して条件があります。以下の条件に当てはまる場合には、助産所での出産や自宅出産は難しいでしょう。 ・合併症がある(気管支喘息、心疾患など) ・感染症がある(B/C型肝炎、HIV感染など) ・血液型がRH(-)である ・早産の経験がある ・帝王切開をしたことがある ・羊水に異常がある ・胎児に異常がある(発育不全、巨大児など) ・多胎妊娠である(双子、三つ子の妊娠) ・逆子(骨盤位)がなおらない (参考:社団法人日本助産師会「助産業務ガイドライン2014」) 上記に当てはまらない場合でも、助産所での出産ができないことがあります。助産所での出産を希望する場合には、産婦人科医師に相談してみましょう。 助産所での出産について知識を得たところで、メリットとデメリットについても見ていきましょう。

助産所で出産するメリット

手術や薬を使用せず、できるだけ自然な出産がしたいという理由から、助産所での出産は人気があります。助産所での出産における代表的なメリットは3つあります。 ・家庭的な雰囲気の中で出産できる 病院では、診察や分娩は医師、産後のケアは看護師といったように分業されています。大きい病院の場合は特に、診察の度に担当の先生が変わることもあります。一方、助産所では分娩や産後のケアから食事・清掃に至るまで、すべてのことを助産師がおこないます。そのため、まるで自宅にいるかのような家庭的な雰囲気を感じることができるでしょう。関わりが深くなった助産師の手で、赤ちゃんを取り上げてもらうというのも幸福感を高めてくれるのではないでしょうか。 ・自分の好みのスタイルで出産できる 病院での出産の場合には、分娩室で分娩台に乗って出産をします。しかし、助産所では多くの場合、布団や畳の上で出産をおこないます。そのため、妊婦さんは寝たままの状態や立った状態といったように姿勢を自由に選べます。妊婦さんがいきみやすいと感じるスタイルで出産できるのです。 ・母乳育児に適した産後ケア 助産所では母乳育児を推奨しているところがほとんどです。経験豊富な助産師に母乳マッサージを教えてもらえたり、母乳について相談したりすることができます。関係が深くなった助産師には、何かと相談しやすいと感じるでしょう。心と体のケアがしっかりしていることは大きなメリットです。

助産所で出産するデメリット

助産所で出産するデメリットについても見ていきましょう。 ・リスクがある 助産所では医療行為ができません。そのため、万が一の場合には提携している病院に搬送されることになります。病院での出産に比べると、緊急時には対応が遅れてしまうでしょう。 ・搬送される病院を選べない 助産所では提携の病院が決まっています。何かあったときには病院に搬送されることになり、その病院で分娩して、産後を過ごすことになるでしょう。大切な期間を過ごすこととなる搬送先の病院を選べないというデメリットがあります。

自宅出産とは

自宅で出産をするという方法です。自宅に助産師を派遣してもらっての出産ということになります。万が一の場合には、助産所での出産と同様に、助産所が提携している病院へと搬送されることになります。

自宅出産のメリット

自宅出産のメリットを見ていきましょう。基本的には助産所での出産と同じメリットがあります。それ以外のメリットを見ていきましょう。 ・移動する必要がない 病院や助産所に入院する場合には、荷物をたくさん運ぶことになります。しかし、自宅出産の場合には、その必要がありません。これは大きなメリットと言えるでしょう。 ・最もリラックスした状態で出産できる 家庭的な雰囲気のある助産所では、リラックスした状態で出産できるということはお伝えしましたが、最もリラックスできるのはやはり自宅でしょう。

自宅出産のデメリット

デメリットに関しても、助産所での出産と変わりません。助産師がいると言っても助産師ができる応急処置は限られています。本格的な対処(医療処置)は病院に搬送されてからおこなわれるため、それなりのリスクがあります。 ここでは「里帰り出産」、「立ち会い出産」、「LDR」、「助産所での出産」、「自宅出産」について説明しました。昨今、出産の方法も多様化してきています。それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、どれがよいとは一概に言えません。後悔のない出産をするため、この記事を参考にして、妊婦さんが望む出産スタイルを考えてみてはいかがでしょうか。



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