【お役立ち情報】妊娠初期の不眠!なぜ眠れないの?原因と対策とは
妊娠すると体に変化が起こり、さまざまなトラブルを体験することになります。そのトラブルの1つが不眠です。眠くて仕方がないという妊婦さんがいらっしゃる一方で、なかなか眠れないと感じる妊婦さんもたくさんいらっしゃいます。
「妊娠する前は眠れないなんてことはなかったのに……」や「なぜ眠れないの?」といった不安や疑問を感じてはいませんか?そんな不安や疑問を解決するために、ここでは眠れない原因について説明していきます。あわせて眠れないことへの対策についても紹介しますので、これを参考に不眠への対策をしてみてはいかがでしょうか。
妊娠初期に眠れない原因は?
妊娠をしてから、寝つきが悪くなったり、眠っている途中に何度も起きてしまったりするといったように、眠れないと感じる妊婦さんが多くいらっしゃいます。さて、どうして眠れないのでしょうか。その原因を探ってみましょう。
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原因1:基礎体温の高さ
基礎体温の高さには「プロゲステロン」という女性ホルモンが影響しています。プロゲステロンというのは、妊娠を助けるために、さまざまな役割を持ったホルモンのことです。その役割の1つに妊婦さんの基礎体温を上げるというものがあります。生理から2週間もすると排卵が起こります。このときにプロゲステロンの分泌が増え、体温が上がるようになっています。妊娠が起こらないと分泌量が減少していきますが、妊娠した場合にはプロゲステロンの分泌が続き、基礎体温が高い状態を保ったままになるのです。こうして基礎体温が高くなっているので寝苦しくなり、寝つきが悪くなったり、起きたあとにスッキリとしなかったりするのです。 参考 貴子ウィメンズクリニック「女性ホルモンと基礎体温のこと」 徳島大学大学院 医歯薬学研究部 産科婦人科学分野「月経周期」
原因2:生活リズムの乱れ
暖かい空間にいると、眠くなってしまうこともあるでしょう。同じように体がポカポカと暖かい状態にある妊婦さんは昼間眠くなってしまうのも不思議ではありません。こうして昼寝をしてしまうことで、夜になってもなかなか眠れなくなってしまうということがあるのです。このような状態が続くと、生活リズムが乱れてしまい、昼夜逆転してしまうこともあるでしょう。
原因3:妊娠によるストレスや不安
妊娠という普段と異なる生活はストレスを感じやすいものです。特に初めての妊娠となると、出産への不安や体の変化、親になることへの不安など、さまざまな心配事で頭がいっぱいになってしまうでしょう。また、妊娠によって「プロゲステロン」という女性ホルモンが分泌されます。人によってはイライラしやすくなり、ストレスを感じやすくなるのです。 不眠は、生活リズムの乱れや、ストレス・不安などの精神的な影響などが原因となります。このようにストレスや不安を感じやすい妊婦さんは、不眠になりやすいというわけです。 参考 貴子ウィメンズクリニック「女性ホルモンと基礎体温のこと」 厚生労働省e-ヘルスネット「不眠症」
原因4:夜中に感じる尿意
妊娠すると頻尿になりやすくなります。夜眠っているときにも、尿意を感じて、一晩に数回目を覚ますこともあると思います。
妊娠初期に眠れない場合の対策は?
妊婦さんが不眠になってしまうのにはさまざまな原因があることを説明してきました。原因については理解したところで、どのように対策していけばよいのか?といった疑問が生まれているのではないでしょうか。そこで、以下に不眠への対策を5つ紹介していきます。
対策1:就寝の1時間前にお風呂に入る
眠るときには体の深部の温度を下げることで、質の高い睡眠となります。深部体温を下げるためには、一度体温を上げることが効果的です。そのため、お風呂で1日の疲れをとりながら、体を温めるのがおすすめです。その際は就寝の1~2時間前を目安にしてください。
対策2:日中に運動をする
昼間に眠ってしまって生活リズムが乱れてしまうという原因があるとお伝えしました。家にいると、眠くなってしまうものではないでしょうか。そこで、昼間にはお散歩をしたり、スポーツをしたりと体を動かしてみてください。体を動かすことで、夜に眠くなりやすくなるでしょう。 関連 「マタニティヨガ」 「マタニティスイミング」 「マタニティビクス」
対策3:リラックスする
精神的にも身体的にもリラックスできるようにしましょう。 誰しも初めての妊娠には不安がつきまといます。先輩妊婦さんの話を聞いたり、相談をしたりすることで精神的に余裕を持てるようになるでしょう。また、眠る前にノンカフェインのハーブティーやルイボスティーを飲んだり、深呼吸をしたりすると、身体的にも落ち着いてきます。
対策4:就寝前はケータイを見ない
眠る前には、ケータイやパソコン、ゲームなどは控えましょう。熱中することで、目が冴えてしまい眠りづらくなります。また、眠る前に光の刺激を受けることで、脳が覚醒してしまいます。無意識のうちにケータイに熱中しているといったこともあるでしょう。眠る前には意識して避けるようにしてください。 参考 厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針 2014」
対策5:入眠の儀式を作る
就寝前に習慣とする行動を作りましょう。例えば、「眠る前に温かい飲み物を飲む」や、「音楽を聴く」、「歯磨きをする」などがあります。眠る前の儀式(習慣)を作ることで、体が睡眠への準備を始めやすくなるでしょう。 以上、妊娠初期に眠れない4つの原因と5つの対策について説明してきました。眠れなくてお悩みの場合には、対策を実行してみましょう。どうしても眠れない場合や、心配な場合にはかかりつけの産婦人科の医師に相談してください。
※週末は混み合いますので早めのご予約をおすすめします。
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