ニューボーンフォトをセルフ撮影するためのポイント

ニューボーンフォトをセルフ撮影するためのポイント

ニューボーンフォトとは、「まだ生まれたばかりの赤ちゃんを記念撮影した写真」のことです。

日本では従来、赤ちゃんの記念写真は「お宮参りが初めて」というパターンが定番でしたが、欧米では約20年前からニューボーンフォトの撮影が浸透しており、ブログやSNSの影響で、近年は日本でも需要が高まってきています。生後3日~2週間の間にしか見られない「胎内にいた時の状態に近い姿」を残せるとあって、新米ママやパパたちの間で人気です。

ニューボーンフォトを希望する場合、生まれたばかりの新生児の撮影には特別な配慮が必要なため、プロにお任せすることをおすすめします。しかし、ニューボーンフォトが撮影できる期間は非常に限られているうえ、その期間は撮影の予約を入れた日にママと赤ちゃんの体調が優れず、撮影に適していないこともありえます。そのため、「自分たちのタイミングでセルフ撮影したい」と考える方もいるでしょう。

そこでここでは、ニューボーンフォトをセルフ撮影するためのポイントを一つずつ解説します。

「マタニティフォトなんて・・・」と思っていませんか?

ニューボーンフォトを撮影するタイミング

抱き上げられている赤ちゃん

赤ちゃんの成長は目まぐるしく、1日1日ぐんぐんと成長します。そのためニューボーンフォトは、生後1~2週間以内に撮影するのがおすすめ。可能であれば生まれてから3日~10日以内に撮影をすると、より新生児らしさのある写真が撮れます。ニューボーンフォトの撮影に適した最終期限は生後3週間までです。1ヶ月も経つとふっくらと成長した立派な赤ちゃんになり、「生まれたてホヤホヤ感」がなくなってしまいますので、注意しましょう。

また欧米では、産院で出産後、すぐにスタジオへ赴いてニューボーンフォトの撮影をするのが主流です。対して日本では、セルフで撮影するか、プロのフォトグラファーによる出張撮影サービスを利用する方が多いです。

この違いは、産後ケアに対する考え方が影響しているようです。日本では、医師から産後の1ヶ月間は安静にするよう指導されますから、欧米スタイルのニューボーンフォト撮影は、ご家族からの理解を得られないことも。また事実、出産直後のママの身体はダメージから回復できていませんし、生まれたばかりの赤ちゃんも抵抗力が低いので、産後すぐにスタジオへの訪問が可能な体調になっているかどうかは、その時なってみないとわかりません。

そのような事情もあって、日本でのニューボーンフォト撮影は、セルフか、もしくはプロのフォトグラファーの出張撮影が主流になっています。フォトスタジオによっては、ご自宅への出張の他に産院への出張も行っていますので、産院での撮影をご希望される方は問い合わせてみると良いでしょう。ただ産院で撮影する際は、産院の許可、また大部屋の場合は他の妊婦さんからの許可も必要ですので、事前に確認を取るようにしてください。

スタジオネーブルではニューボーンフォト撮影の出張サービスを行っています。女性スタッフの2名体制(カメラマンとお世話役)で安全安心を第一に専用の撮影セットで記念に残る1枚を撮影致します。毎月10組限定ですので、お早目の撮影リクエストお待ちしております!

ニューボーンフォト撮影に適した時間帯

ニューボーンフォト撮影に適している時間は、部屋にやわらかな自然光が差し込む午前中です。天気がいい明るい日の朝~昼までの時間帯で撮影を済ませましょう。

また、赤ちゃんには「強い光」を当てないように配慮してください。新生児期は視力が0.01~0.02程度しかなく、色の認識もできないので世界はモノクロに見えています。そのため強い光を多く浴びると、赤ちゃんの目には刺激が強すぎて、視力に悪影響を及ぼす可能性があります。

そのため、太陽光を使って室内で撮影を行う際は、赤ちゃんに強い直射日光が当たらないように、レースなどの薄いカーテンで光を遮ってください。また、赤ちゃんの至近距離で、フラッシュやストロボを使うカメラ目線での撮影は、長時間に及ばないように十分配慮しましょう。

赤ちゃんに理想的な撮影環境

撮影環境は、窓から自然光が差し込む白い壁紙の部屋が理想的です。壁紙が白でない場合は、窓から差し込む光と白のレフ板をうまく活用することで、明るい写真を撮影できます。

また、部屋の温度は28度前後に保つのがベストです。新生児は体温調節が未熟ですし、ニューボーンフォトでは裸で撮影することもあるため、赤ちゃんが裸でいても体調を崩さない室温を保つことが重要です。

室内環境に細心の注意を払い、赤ちゃんから目を離さずに撮影することを心がけましょう。

安全な撮影のために注意すること

眠っている赤ちゃん

SNSで「ニューボーンフォト」と検索すると、愛らしい赤ちゃんがフォトジェニックなポージングで撮影されており、感動的なワンシーンが切り取られた写真の数々に「真似したい!」と思われる方も多いでしょう。でも、新生児は非常にデリケートですので、安易な真似は要注意です。ここでは、セルフでニューボーンフォトを撮る際に注意すべき点をご紹介します。

無理なポージングはNG!

ニューボーンフォトでよく見かけるのが、赤ちゃんがうつ伏せになって腕に頭を載せたり、頬杖をついたりしているポーズではないでしょうか。しかし、うつ伏せや頬杖をつくのは、まだ首が据わっていない新生児には無理のあるポーズです。

プロのフォトグラファーが、赤ちゃんのうつ伏せや頬杖などのポーズを撮影する場合、必ずアシスタントと協力して行います。その際、身体や頭をしっかりと支えたうえで2枚以上の写真を撮影し、それらを合成して作り上げています。

大人にとっては何気ないポーズでも、新生児がやると窒息・骨折・昏睡といった重大な事故に繋がりかねません。自宅でセルフ撮影をする場合は、くれぐれも無理なポーズはさせず、自然な状態で撮るように心がけましょう。

「ごろんと寝かせるだけ」でも注意

ニューボーンフォトの訓練を受けていない新米ママとパパが新生児をセルフ撮影する場合は、凝ったポージングをせずナチュラルな体勢のまま撮るのがベスト。しかし、ただごろんと寝かせるだけでも油断は禁物です。

新生児期は「窒息事故」と隣り合わせです。大人の頭は体重の1割ほどの重さですが、新生児の頭の重さはなんと体重の3割。頭が重たいうえに筋肉が未発達なので、自分で寝返りを打つことさえできません。そのため、顎が下を向きすぎて気道を圧迫したり、うつ伏せでうまく呼吸ができなくなったり、おくるみが首に巻きついて息苦しくなったりしやすいのです。

何気なく寝かせたつもりでも思わぬ事故に繋がる可能性があるので、常に赤ちゃんの様子を確認しながら撮影を進めましょう。

新生児の撮影は難易度が高く、優れた撮影・加工技術と、赤ちゃんの撮影についての正しい知識を要します。スタジオネーブルのニューボーンフォト出張撮影は、ニューボーンフォト専門のフォトグラファーが担当しています。ニューボーンフォトに加えて、赤ちゃんを交えた日常の1コマを写すライフスタイルフォトがセットになったプランもご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

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赤ちゃんに触れるものは清潔に

赤ちゃんは免疫力が低く、皮膚の厚さは大人の半分ほどの約1mmしかありません。赤ちゃんを様々な病気から守るため、セルフで撮影をする場合は、赤ちゃんの肌に触れるものは清潔にしておきましょう。赤ちゃんの下に敷くシーツやおくるみといった布は赤ちゃん用の無添加洗剤で洗い、撮影時に飾るアイテムも、ノンアルコールの除菌シートや除菌スプレーを使って清潔にしてから使うようにしてください。

セルフ撮影でおすすめの撮影機材と小物

眠っている赤ちゃん

きれいに撮るなら一眼レフやミラーレス

ニューボーンフォトを撮影する際には、一眼レフカメラやミラーレスカメラがおすすめです。写真をボカしてやわらかい雰囲気を出すことができますし、高画質なRAW形式で残しておけるのも魅力です。

もちろん、スマートフォンで撮影するのもOK。スマホは手軽で扱いやすいので、赤ちゃんの決定的瞬間を残しやすいです。スマホを使って自宅でニューボーンフォトをセルフ撮影しても、満足のいく写真が撮れます。

ただし、光の当たり方・コントラスト・細かな描写の調整などでは、一眼レフやミラーレスのカメラに軍配が上がります。「神秘的なフォトアート」に仕上げたい時は、本格的カメラの上級機を使いましょう。

レフ板(リフレクター)を使う

基本的に自然光でライティングするので、照明を新しく用意する必要はありません。でも、陰影をコントロールするレフ板は、ぜひ用意しておきたいところです。

レフ板とは、光と影のバランスをコントロールしてくれる撮影補助アイテム。光の差す反対側は必ず陰になってしまいますが、レフ板を使うとこの陰の部分に光が反射され、被写体を明るくできます。写真のクオリティが格段にアップするので、プロカメラマンが人物撮影を行う際の必需品になっています。

レフ板はそんなに高価なものではなく、アマゾンでは大体1,000~3,000円程度で購入できます。中には10,000円以上するものもありますが、廉価なものでも十分活躍します。

また、ホームセンターにあるスチレンボードや、100円均一で売っている発泡スチロールのボード、白い傘やシャツなども、レフとして代用可能です。

赤ちゃんの身体を支えるクッション類

固い床に寝かせると赤ちゃんの身体に負担がかかるので、布団や大きいビーズクッションなど、横になった時の体圧を支えるものがあるとよいでしょう。また布団やクッションに赤ちゃんを寝かせる時は、肌に刺激を与えないよう、自然素材のシーツなどの下地を敷いてから寝かせてあげるのが適切です。

特に、身体へのフィット感が高い「ビーズクッション」は、うまく活用すると雰囲気のある写真になるのでおすすめです。例えば、ビーズクッションにシーツをかぶせ、少しへこませて赤ちゃんを載せるだけでも、フォトジェニックな写真になります。座る人の身体に合わせて形状が変化するので、撮影中の赤ちゃんの姿勢に負担がかからない点でも優れています。

またビーズクッションは、産前産後や授乳時のママの身体を優しくいたわってくれると評判のアイテムでもあるので、まだ持っていない方も一つ買っておくと重宝しますよ。

ベストショットが狙える撮影方法

赤ちゃんの足

「連写」でベストショットを逃さない

赤ちゃんの表情は目まぐるしく変化するものです。「初めて●●した!」という決定的な瞬間を逃さず撮るためにも、1枚のベストショットを狙うのではなく、連写した写真の中からベストショットを選ぶ方法がおすすめ。

たくさん撮影した後、「これもかわいいな、これもいいな」と選ぶ時間も楽しいものです。

様々なアングル・距離感にチャレンジ

同じアングル・同じ距離で撮影をすると、素人っぽさが出てしまってなかなかかわいい写真が撮れません。上から、下から、横から撮影し、近づいては写し、離れてはまた写し、逆光にチャレンジしてみるのもよいでしょう。ぐるぐる周りながらいろんなアングルや距離感を試してみることで、思いもよらぬベストショットが撮れる可能性がぐんと上がります。

レフ板は光の反対側から

レフ板(リフレクター)を使う場合、光が斜めから当たるように、窓の反対側に置くのがコツです。窓の反対側には光源がないため、そのまま撮影すると窓がない片側だけに影が落ち、画面が暗くなってしまいがち。陰になりやすい窓の反対側に白のレフ板を置くことで、全体的にふんわりとした光に包まれたニューボーンフォトを撮影できます。窓は動かせないので、赤ちゃんを置く位置を調整しましょう。

体の一部にクローズアップ!

きゅっと握った手、ちんまりとした足は、どれも成長すると見られなくなってしまう、新生児ならではのかわいらしさです。今だけしか取れない貴重な1枚を、ぜひ写真で収めてみましょう。スマートフォンでは手足にクローズアップしようとすると暗くなりがちなので、明るさを上げることを忘れずに。

ニューボーンフォトの出張撮影はスタジオネーブルで

ニューボーンフォトをセルフで撮影する時のポイントを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

「生まれたばかりの赤ちゃんの扱いや機材の準備、撮影の手間などを考えると、セルフ撮影するのはハードルが高い」と感じられた方もいるかもしれません。そんな時はぜひ、スタジオネーブルにご相談ください。

スタジオネーブルでは、毎月10組限定でニューボーンフォトの出張撮影を行っております。撮影は、ベビーフォトを専門にしている女性スタッフ2人が担当し、それぞれ「カメラマン」と「赤ちゃんのお世話役」に分かれ、安心安全を第一に撮影を進めます。

撮影機材はこちらでご用意いたします。なお撮影で使うライトは、赤ちゃんにも優しいLEDライトを使用します。

衣装や小道具などは、お持ちの品をお使いいただくことも可能ですが、無料で貸出しもしておりますので、お気軽にお申し付けください。

ニューボーンベビーと一緒に、家族そろっての記念撮影にも対応しております。赤ちゃんのご誕生の際には、スタジオネーブルのニューボーンフォト出張撮影をぜひご利用ください。

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